封印作品の謎
少し前に,「封印作品の謎」という本を購入しました。
これがなんともおもしろい本で,ウルトラセブン「遊星より愛をこめて」や,怪奇大作戦「狂鬼人間」など,いわゆる「自主規制」のために「封印」されてしまった作品にスポットを当てて封印された理由を探っていくという趣向。
作品紹介のための本ではなく,当時の関係者に直接取材して,「封印」の過程を明らかにしようとした本です。
なぜ「明らかにしようとした」なのかというと,必ずしもすべての謎が解き明かされているわけでもないのです。
調査の過程で,「時間」や「人」の壁に阻まれて,真相にたどり着けない作品もあります。
でも,そういう部分もみんな含めて,この本はおもしろい。
巻末に「戦後の主な封印作品リスト」が掲載されています。
昔見た覚えのある,あの作品も,この話も…。
理由は様々ですが,なんと「自主規制」の多いことか…。
そういった作品をなかったことにしてしまう事の良し悪しは別にして,著者の安東健二さんには,ぜひ続編を期待したいです。
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